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DocSeriの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-10-06

シノビガミ シナリオ作成のコツ シノビガミ シナリオ作成のコツ - DocSeriの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - シノビガミ シナリオ作成のコツ - DocSeriの日記 シノビガミ シナリオ作成のコツ - DocSeriの日記 のブックマークコメント

シノビガミPC同士での肚の探り合いが楽しいゲームで、他のTRPGとは少々異なった構造を持つためシナリオ作成にも独自のノウハウが必要と思われる。そこで、シナリオの作り方について考えてみたい。

対立構造

PC同士が積極的に絡んでくれるのがシノビガミの良いところ。でも形式的には「戦いを仕掛けて」情報を奪うようなことが多いため、PC同士が仲間の設定だと心理的にちょっとやり難い*1。そこでハンドアウトはわざと対立を煽る感じに作る。

流派にはそれぞれ仇敵が設定されているから、それを絡めてもいいし、PCとの関係性を規定してもいい。例えば「流派:比良機関/使命:御斎学園による機密漏洩の証拠を掴む」とか、「秘密あなたはPC1を憎んでいる。あなたの真の目的はPC1かPC1が『愛情』『狂信』を持った相手を殺すことだ」みたいな。

使命と秘密

使命は各PCの行動目的を示すものだ。強制力はないものの、これが満たされるかどうかで経験値が変わるから動機としては強い。

秘密に決まった形はないが、多くは「使命を上書きするもの」か「誰かの使命に関わること」になる。例えば「使命:NPC1を護る/秘密:実は対立機関に雇われた暗殺者である。真の目的はNPC1の暗殺」とか、「秘密あなたはPC1が探している奥義書の持ち主である。これはプライズとして扱う」とか。

使命は「全員が把握できる関係性」で、秘密は「使命による表向きの関係を壊すもの」と考えるといい。例えば使命ではグループA所属のA1、A2、A3グループBのB1、B2、B3という対立構造を取るとして、秘密ではA2に「実はB1の部下でAが持っている筈のプライズ奪取を狙っている」とかB3に「実はB1の殺害を狙っている」とかB2に「実はA1を愛してしまったので最後まで殺させないことが真の目的」とか設定してみることで、表向きの構造とは別の動きを仕込む。


ちょっと関係性が難しくなってくると思うので、図を書きながら考えるといいかも知れない。使命と秘密それぞれの対立構造などを矢印で書き込んでいって、それぞれのキャラがきちんと話に絡んでくるかチェックする。

流れ

単にPC間の関係を規定するだけじゃなく、というか規定のためにもシナリオの流れを考える必要はある。

大雑把に言えばシノビの絡むシナリオというのは何らかの「陰謀」だろう。どこかの流派が陰謀を画策し、それに乗る流派、妨害する流派、それぞれの思惑を絡める。

陰謀の主体は個人よりも流派であることが多いだろう。というか、個人の問題ではなく各流派に、世界に、大きな影響を与えるぐらいの陰謀でないと防ぐ意味もなくなってしまうので必然的に大掛かりなものにならざるを得ない。

斜歯忍軍

研究色の強い流派なので、陰謀の傾向も「新兵器」「人体実験」など何らかの実験的なものが想像し易い。「街ひとつ壊滅させても利益になれば」のような非情さが欲しい。

鞍馬神流

戦闘系なので陰謀にはあまり向いていないが、儀式などの形では多数の血を流すようなこともあるかも知れない。

隠忍の血統

人外の存在なので妖術的な陰謀、例えば多数の生贄を用いた大掛かりな儀式古代の凶神召喚など、オカルティックな方向で演出したい。

比良機関

陰謀といえば比良坂、ぐらいの存在感。「国益を護る」という一線さえ踏み越えなければ何でもやる。むしろ「その為だけにこれほど酷いことを」ぐらいの勢いで。

御齋学園

陰謀には不向きな存在。そもそも学校なので積極的な外界との絡みを持ち難い。スパイ養成機関的な側面があるので海外への機密流出や国の上層とのコネのような「政治的な陰謀」になりそう。

ハグレモノ

そもそも集団ではないので陰謀は難しい。一匹狼ではなく小流派による「のし上がるための」陰謀という線なら有り得なくもないが。

まとめ

つまり、大体こういうことになる。

  1. 陰謀の主体とその内容を決める
  2. 陰謀に加担する陣営と敵対する陣営を決めて使命を書く
  3. 使命を掻き乱すように秘密を設定する

言うのは簡単だが、回るように作るのはそんなに簡単ではない。使命/真の使命により導かれる行動指針が明確でないと、プレイヤーは何をすればいいか解らずプレイが停滞してしまう。それを回避するためには、まず「対象」を明示することだ。PC番号やNPC名、あるいはプライズ名などを明記し、何を探せばいいのかをはっきりさせる。


さて、ここまでできたら最後に仕上げを。

「今までの流れをブチ壊す秘密を仕込む」

使命も秘密も、「表向きの話」「裏の話」に沿って作られるから意外性に乏しい。ストーリーとしては纏め易いんだけど、その分だけ読まれ易くもなる。シノビガミ醍醐味どんでん返しだと思うので、秘密を知られるまで「予想もしなかった」展開を用意したい。

どうやってブチ壊すかというのはそれなりに難しいと思う。場合によっては遡って作り直しになるかも知れない。でも多分、ここに一手間加えた方がシナリオ面白くなると思う。

*1:シノビは基本的に同流派内でもライヴァル意識が強そうなので仕掛けようはあるのだけれど